こんにちは!
ストレート合格診断士、ことまです。
こっさんと呼んでください。
実務補習って、聞いたことはあるけど、一体どんなことをするのかがよく分からないですよね?
実務補習ってなんじゃらほい。
こっちゃんはほんと、何も知らないでしゅね。。
受かる気あるんでしゅか?
どうせ秒殺で落ちるんだから、放っておきなさいよ。
らじゃ!!
俺って秒殺されちゃうの?
80分もたないの?
私も勉強中に講師や勉強仲間から少しは聞きましたが、あまりよく分かっていませんでした。
なんせ、勉強で必死でしたからね!
実務補習は、中小企業診断士の二次試験合格後の3年以内に受ける必要があります。
つまり、二次試験を合格しただけでは、中小企業診断士になることができないのです!
二次試験の後にまだあんのけ?
え~、マジ勘弁。。
気を付けなければならないことは、実務補習は15日以上受ける必要があり、平日が少しかぶると共に、日程をうまく調整しなければなりません。
また、お金も結構かかるし内容も難しいし、マジきついんですよね。。
なので、合格する前から準備が必要となってきます!
ということで今回は、
- 二次試験合格後の実務補習とは?
- 5日間コースと15日間コースのどっちがいい?
- 実務補習はきつい?どんな事を行うの?
- 実務補習の裏話
以上を解説していきます!
目次
二次試験合格後の実務補習とは?
二次試験に合格すれば、晴れて中小企業診断士になれるわけではありません。
その後の「実務補習」というものを受ける必要があるんですね。
「実務補習」とは、中小企業診断士が行う経営コンサルティングの実務の経験を積むために、実際の中小企業を対象に経営コンサルティングのグループワークを行うというものです。
そうなのか!
じゃあ、俺もいよいよコンサルタントの仲間入りだな!
だから、合格してからでしゅって。。
だ・か・ら、、
バカは無理だって言ってんでしょうが!
誰か、
「こっちゃんは大丈夫だよ!」
って優しく言って。。
どうかお願いします。。
通常は、5人ぐらいのグループに分かれ、グループの指導員であるベテランの中小企業診断士の指導を元に、経営コンサルティングの実務を行います。
経営コンサルティングの対象となる中小企業は、指導員の方から紹介されますが、対象企業は指導員の顧問先であることが多いですね。
実務補習の費用
実務補習の費用は、「1社5万円」なので、合計で15万円かかります。
たか!
そんな金ねぇよ、俺。。
あ、こっちゃんでしゅ。
勝手に俺を使うんじゃねー!
このやろ!
確かに安くはないですよね。。
私もマジか!ってなりましたもん。
でも、厳しいことを言うようですが、このぐらいの金額を用意できないのであれば、中小企業診断士になることは諦めたほうがいいかもしれません。
通学講座に通うのであれば、30万近くかかりますし、模試や試験代も必要、そして、合格後には診断協会入会費3万円、年会費5万円、研究会の飲み代もかかり、何かとお金が必要なんですね。。
なぜ飲み会も行く必要があるのかと言いますと、人脈をつくるためです。
人脈作りにはお金がかかるんです!
また、私の場合はパソコン代も20万円近くかかり、もう死にそうでしたね。(笑)
なので、合格したらさっさと個人で活動して回収しちゃいましょう!
【関連記事】中小企業診断士の副業 副業の稼ぎ方と私のおススメを紹介!
実務補習の日程
実務補習は、5日間で1社の経営コンサルティングを行う形になり、これを3社行うと、計15日間になり、中小企業診断士の登録要件を満たすことができるのです。
ただ、実務補習を行う日程はあらかじめ決められていますので、参加が可能な日程で申し込むことになります。
ちなみに、1社の実務補習を連続した5日間で行うのではなく、2週間以内の期間で日程が組まれていることが多いです。
具体的に言いますと、例えば、3/1が金曜だとしましょう。
- 3/1(金) 実務補習生の顔合わせと企業訪問、ヒアリング、打ち合わせ
- 3/2(土) 指導員、実務補習生で打ち合わせ
- 次に会うまで、各自で資料作成
- 3/9(土) 指導員、実務補習生で打ち合わせ
- 3/10(日) 最終打ち合わせ、資料完成
- 3/11(月) 企業訪問、報告会
といった日程になっています。
つまり、5日間とは、皆で顔を合わせる日が5日間という意味なんですね。
げろげろ。
1社で2週間もかかるのかよ。。
5日間で終わると思ったのに。
げろげーろ。
そうなんです。
結構、勘違いされる部分ですね。
そして、実務補習には5日間と15日間コースがあるんですが、この日程に頭を悩ませる人が非常に多いので、次に説明します!
5日間コースと15日間コースのどっちがいい?
実務補習は、二次試験合格後の3年以内に15日以上受ける必要があります。
中小企業診断協会が主催するコースでは、15日間コースと、5日間コースがあり、選べるようになっているんですね。
うーん、どっちがいいんだろ。
どちらがいいのかは個人的な事情によります。
診断士合格後、最短で資格を取りたい方は、最も早いスケジュール(2月頃スタート)の15日間コースを受けるのが良いですし、じっくり実務補習を受けたいのであれば、5日間コースを3回受ける形のほうがいいでしょう。
ただ、気を付けていただきたいのは、”15日間コースは15日で終わるわけではない” ということです。
先ほどもお伝えしましたが、グループで顔を合わすのが15日間であって、その間に自分のパートの資料を作成する時間が必要となるからです。
なので、もし15日間コースを選ぶのであれば、1社終われば、その週の週末に2社目、、といった連続補習となります。
なので、1ヵ月半、休みなしのぶっ通しになると思っていただいた方が良いと思いますね。
マジか~。
試験終わっても、地獄は続くよどこまでも。。
むーりー。
わたし、むぅ~うぃ~。
つまり、会社員の方(大半がそうだと思いますが)は、仕事をしながら、実務補習の資料作成等をしなければならないので、かなり大変になんです!
私は書類作成が苦手なほうでしたし、頭も良いほうではなかったので、かなり苦労しましたし、ほんと、しんだかったですね。。
また、15日間コースでは短期間に何回も休むことになり、平日が仕事であれば、「1か月半で6回」も休む必要がでてきます。
なので、
「ストレート合格」を想定して、有給消化は控えておく!
そして、社長や上司に前もって言っておくこと。
これが事前に準備しておくべき、重要なことなのです。
ただし、理解が得られない会社や休めない時期なのであれば、5日間コースを選んだほうが良いと思います。
15日間コースがおススメ!
5日間と15日間にはそれぞれ、別のメリットがあります。
5日間コースですと、1社ごとに違うメンバーと報告書作成をするため、色々な人と出会え、様々な報告書作成のやり方を見ることができます。
一方で、15日間コースだと、3社とも同じメンバーで報告書作成を行い、苦労を共にするため、結束力は高まりますし、今後の大事な人脈となりますね。
そんな感じで一長一短ではありますが、どちらがおススメかと言いますと、私は15日間をおススメします!
15日間はハードだし、無理っしょ。。
こっちゃん、弱気になったらだめでしゅよ!
理由の1つ目は、15日コースだと、短期で終わらすことができるため、すぐに中小企業診断士に登録することが可能になることです。
やはり時間は有限であり、せっかく試験に合格したのですから、さっさと登録してしまった方が次の動きがスムーズになりますしね。
中には1年以上たってもまだ3社終わっていない人がいますが、時間が非常にもったいないと私は思ってます。
2つ目の理由は、15日間コースはこの時に一緒に頑張った診断士仲間との絆は深くなるからです。
なにせ、皆が初めての診断であり(5日間コースは1回目の人や2、3回目の人が混じります)、1ヵ月以上共にしんどい思いをしながらも協力し合って一緒に報告書を仕上げていくわけですね。
なので、仲が良くなるのは当然ですし、実際、私のグループの仲間とは今でも親交があります。
実務補習仲間の存在は、特に診断士になりたての時に役に立ちますね。
例えば、研究会に一緒に行ったり、イベントや飲み会に参加するときに知っている人がいると安心しますし、他のグループの人たちと接しやすくなります。
私たちグループも最初は診断士イベントに一緒に行ってましたしね。
また、補助金申請も一緒にやったこともありました。
このように、補習後もかかわることが多々あるんです!
3つ目は、実務補習自体が楽しく、打ち合わせがやりやすくなるということです。
最初はお互いのことがよく分からないですが、1回目の報告書作成で性格がだいたい分かります。
なので、お互いのことを理解して作業を行うため、2回目からはスムーズに打ち合わせや作業が進みますし、すでに仲良くなっているので、実務補習が楽しく行えるんですね。
話が好きな人は冗談を言って盛り上げ、お菓子を食べながらワイワイと話し合い、仕事が終わってからも集まって作業する。
作業はしんどかったですが、私はほんと、楽しかったですね!
以上が、私が15日間コースをおススメする理由です。
ただ、その時のグループにとんでもなく変な人が混じっていれば地獄となりますが。。(笑)
言い忘れてましたが、実務補習は試験ではないので、基本的に不合格になることはありません。
受けなければもちろん、中小企業診断士になることはできませんが、報告書さえ提出できれば終了です。
そして、15日間受けて登録さえすれば、晴れて中小企業診断士になることができます。
実は、実務補習以外の方法で登録することもできるのですが、それは機会があれば別で解説をしたいと思います。
では次に、実務補習の内容のお話をしますね!
➡【通学で一発合格はこちら】中小企業診断士はTACそれともLEC?一発合格できる資格学校はどっち!
➡【独学で合格はこちら】スタディングで中小企業診断士を一発合格できる理由
実務補習はきつい?どんな事を行うの?
実務補習は、基本的には指導員の指示に従って行います。
申込みをして日程が決定すると、実務補習までに実務補習用のテキストが送られてきますので、一読しておきましょう。
ここでもう一度、仮の実務補習日程を掲載しておきますね。
- 3/1(金) 実務補習生の顔合わせと企業訪問、ヒアリング、打ち合わせ
- 3/2(土) 指導員、実務補習生で打ち合わせ
- 次に会うまで、各自で資料作成
- 3/9(土) 指導員、実務補習生で打ち合わせ
- 3/10(日) 最終打ち合わせ、資料完成
- 3/11(月) 企業訪問、報告会
【1日目】
実務補習の 3/1(初日) は、まずグループ分けが発表され、グループに分かれて指導員からの説明を受けます。
そして診断先企業の説明や、グループでの担当分け、進め方などを決めます。
ここでの担当分けとは、訪問企業によって少し変わることはありますが、基本はリーダー(経営戦略)、財務、マーケティング、生産、ITの分け方が基本です。
なので、予め自分が何をしたいのかを先に決めておいた方が良いですね。
なぜなら、指導員にもよりますが、担当は早いもの勝ちで決めることが多いから。
つまり、遠慮しているとやりたくない分野の担当になることがあるんですね。
ただ、ここで苦手な分野を担当することは非常に勉強になります。
本職のコンサルとしての立場ではないので、分からないことは遠慮なく指導員に聞くことができますし、極端に言えば失敗しても許されるからですね。
私の場合、リーダーもやりましたが、苦手だった財務もあえてやりました。
財務をやることで、今まで実務の財務を分かってなかったことに気付きましたし、この経験がきっかけで、財務のコンサル会社に転職することを決めたんです!
人生って、何があるか分からないですよね。(笑)
なので、苦手でも何でもやる気持ちでいきましょう!
担当が決まれば、次に診断先へのヒアリングを行い、戻ってきてから少し打ち合わせをして初日は終了。
そして、各自で飲み会の始まりでっす!!
【2日目】
3/2 の2日目から診断業務に入っていきます。
指導員を交え、報告書の方向性を議論した上で、SWOT分析や担当になった部分の報告書をどう作成していくのかを皆で話し合い、打ち合わせは終了です。
ちなみに、この打ち合わせですが他のグループも同じ部屋で行うため、他グループのメンバーや打ち合わせ風景も見ることができます。
それぞれのグループの個性が見れて、それも面白いのですが、女性がいないグループはなんか地味でしたし、我々同様、女性がいるグループは盛り上がってましたね!
だって、、
女性がいないと、むさくるしいですやん。
おっさんばっかだし。。
そうそう、
私がいるグループのメンバーは幸せ者だよね!
言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信だ。。
で、終われば、やはり飲み会ですね!!
飲んでばっかじゃねーかよ。。
もはや、どっちが目的か分からないでしゅね。。
そして、次の打ち合わせ(例で言いますと 3/9)までは各自で報告書作成を行い、仕事が終わってからグループのSNSでやり取りを行って、分からないことや全体的な整合性などの話し合いを行い報告書を完成させます。
この作業の1週間は、グループで短期間で報告書を作成しないといけないため、毎日が忙しくなることを覚悟しておいてくださいね!
ちなみに我々のグループは、資料のやり取りはDropbox、会話はLINEで行ってました。
平日の夜によくドトールに集まって打ち合わせもやってましたね~。
【3.4日目】
皆が持ち寄った報告書の確認と、再度皆の方向性や整合性が合っているかの確認、誤字脱字チェック、OKであれば印刷をします。
そして、もちろん、3日目も4日目の後も飲み会に決まってますね!
【5日目】
そして 3/11(最終日)に、診断先に報告書をプレゼンし、それが無事に終われば打ち上げです!
最後まで飲むのね。。
ていうか、毎日飲んでるよね、あんたたち。
そう!
一生懸命、話し合って作業して報告書を仕上げて、飲む!
これが燃えましたし、実務補習は日程も内容もきついけれど、ほんと楽しかったですね~。
あ、ちなみにこれ、私たちのグループだけではないですよ!
15日間コースの周りのグループもよく飲みに行ってましたしね。
1社目の内容は以上となりますが、この補習を3回繰り返せば、修了書を受け取ることができます。
そして、登録して晴れて「中小企業診断士」となることができるのです!
実務補習を受けられない場合はどうする?
忙しすぎて実務補習が受けれない!
そんな事情があるかもしれません。
解決策は簡単です。
「実務補習を受ける時間を作る!」
これです。
ここまで来て、時間を作れないわけがありませんし、もう言い訳は必要ありません。
中小企業診断士になりたいから試験を受けて合格までしたのに、実務補習が忙しいから受けれないなんて、”あり得ません”。
以上です!
。。。
実務補習の裏話
最後に、裏話と言いますか、実務補習の実情をお話しておきますね。
誤解を恐れずに言うと、正直、この実務補習で診断する会社を変えることはできませんし、経営者もそこまで期待してません。
なぜなら、指導員はこの初心者軍団が診断する先に、切羽詰まった会社を診断させるわけにはいかないからです。
前述しましたが、実務補習先の会社は指導員が顧問をしているとか、知っている会社が多いのですが、基本的には安パイの会社を紹介します(診断をお願いしやすい会社とか、別に現在困っていない会社とか)。
本当に困っている会社を素人軍団に診断させるのは失礼ですし、その会社との関係が終わってしまう可能性もありますから。
実際に私が所属していたコンサル会社の顧問先も実務補習先になってましたが、良い会社を選び、社長と打ち合わせをして、文句を言わないとか褒めてやってほしいとお伝えしてましたしね。
ただ、たまにとんでもない会社、経営者の会社を診断させる指導員もいるみたいですが。。
実務補習は指導員によって、当たり外れがありますので、その場合は運が悪かったと思って諦めましょう。(笑)
基本、上記のような優良な企業を診断するので、逆に言えば、勉強だと思って楽しんでやってもらいたいと思います。
実際のコンサル会社での経営診断は、全パートを一人でやりますし、資料も比べ物にならないぐらい多いため、 私も一人で150ページほどの報告書を3ヶ月かけて作りました。
分析が大変というか悲惨です。(笑)
ただ、こうやって一人で経営診断ができるのは、実務補習で経験したことがベースになっているんですね。
なので、真剣に全力で報告書を作成することを私はおススメします!
【参考記事】中小企業診断士の仕事内容 実務の問題や裏話も話します!
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、中小企業診断士の実務補習についてお話をさせていただきました。
実務補習は日程も内容も少しきついですが、生で診断できる数少ないチャンスですし、貴重な機会です。
私もコンサルティングとはどんなことをするのかや、どうすればいいのだろうと思ってたので、非常に参考になり有意義な場となりましたね。
社長にヒアリングする時や報告する時は緊張しますし、試験と違って、実際の現場を見て報告書を作成するので、本当に勉強になります。
では、実務補習が終わり無事に中小企業診断士になれれば、すぐにコンサルとして稼ぐことができるのか?と言うと、そう簡単ではありません。
やはり、コンサルタントには実践経験が必要ですし、お金をもらってコンサルをできるぐらいの能力が必要となってきます。
なので、副業でもいいので実践経験を積むことをおススメします!
➡中小企業診断士の副業 副業の稼ぎ方と私のおススメを紹介!
でも、まずは中小企業診断士に合格する必要がありますね!
下記の記事を参考にして、是非とも一発合格していただきたいと思いますので、頑張ってください!!
【通学で一発合格したいのなら】
➡中小企業診断士はTACそれともLEC?一発合格できる資格学校はどっち!
【独学で一発合格したいのなら】
➡STUDYing(スタディング)で中小企業診断士を一発合格!できる理由
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