中小企業診断士は下位資格ではない!財務知識は使える!経営改善計画策定の話



こんにちは!


ストレート合格診断士、ことまです。

こっさんと呼んでください。


私はコンサル会社での実務経験があり、今は会社員ながら個人事業主としてコンサル活動を行っています。

なので、その経験を踏まえてお話したいと思います!



合格後、中小企業診断士は下位資格で知識は役に立たないとか使えないとか、世間で言われているのをたまに聞きますが、、

そんなことは決してありません!

もちろん、下位資格でもありません!!

それはコンサル会社で実務を経験した私が断言します!

もちろん、資格の勉強の知識の全てが使えるとは言えませんが、特に経営全般の知識や考え方、財務知識は使えるんです!


今回は中小企業診断士の知識が使える話として、財務知識に焦点を当て、コンサル会社時代に一年かかった経営改善計画策定話をお伝えしたいと思います。


一年かかった経営改善計画



「経営改善計画書」とは、これから会社を興すとか新事業を行う場合の「事業計画」とは違います。


債務超過である会社に多いのですが、既に融資を受けた借入金の返済が、業績悪化によって返済が難しくなった際に、月々の返済額を減らしたり、返済スケジュールの変更、時には新たな融資をお願いするために金融機関に提出する計画のことです。


経験がある人であれば分かるのですが、知らない人の方が多いと思います。


ただ、私が作成したものをUPするわけにはいきませんので、 例として「日本政策金融公庫」のものを少しUPしておきますね!

参照:日本政策金融公庫HP



日本政策金融公庫の経営改善計画書は合計20ページほどで少し内容が薄いのですが、私のコンサル会社では、さらに内容が細かく30~50ページほどになるんですね。

ただ、普通の中小企業診断士では我々コンサル会社ほどの緻密な計画書を作成できる人はいません。


なぜなら知識はあっても策定ノウハウがないからですね。

そして、これからお話しするのが、とある会社の経営改善計画のお話です。


苦労した計画策定



この案件は、ある公的機関からの紹介だったのですが、公的機関の専門家では対応できないため、私のコンサル会社にまわってきたんですね。


この案件の会社には様々な問題があり、会社の社長は、少しというかほぼ鬱状態でした。

また、社長の次に重要な右腕的社員を、ある事情で社長が嫌っており、結果、右腕社員が社長以下の従業員をまとめている状態で、会社の雰囲気は最悪だったんです。

そのため、社長は従業員から無視されており、社長は従業員を信頼できなくなって、ますます鬱になるという負のスパイラルに陥っていました。



ただ、最初のスタートがゆっくりというのもあったのですが、まさか1年もかかるとは思ってなく、結果的には大変でしたし、何度も社長のネガティブ電話に対応するたび、私もノイローゼになるかと思いました。(笑)

なんせ、数値計画を社長と作ろうとしても、なかなか前向きなアクションプランが出てこない。


社長がマイナス思考すぎて、私が会社の実情に沿った実現可能性の高いアクションプランを提案しても、何かと言い訳してやろうとしないんですね。

理由は、提案したアクションプランが、嫌いな右腕的社員との行動が必要なことだからです。

この会社の根本的な問題は、右腕的社員との関係性の悪さ。

関係性が悪いためコミュニケーションがないことと、バラバラに行動してしまってることで業績が悪化しているのですね。


また、従業員の信頼を回復させるためにも、右腕社員との関係性を良好にすることは不可避ですし、この問題を解決しなければ、この会社の今後はありません。


また、この会社の借入金の多さも問題でしたし、優柔不断で後ろ向きな社長の性格も災いし、金融機関との関係もよくなかった。

何より、「メインバンクがない」ということが問題を長引かせました。


つまり、 旗振り役がいないため、 どこの金融機関も他人事でなかなか金融調整がまとまらないんですね。

そのおかげで、あと1日金融調整が遅れていたら支払いができず、計画が破綻するどころか、会社がやばくなるところまでいきました。

この1日はずっと様々な金融機関と電話してましたし、ほんと、精神的にもまいりましたね。。


ただ、一年かけて何とか社長を説得して、右腕社員と行動してもらうことと、金融機関との関係性をよくするために毎月顔を出してもらうようにした結果、業績は上向き、何よりも社長が明るくなった!ことが最大の収穫です。

右腕社員との関係性は最高までいかなくとも、コミュニケーションを増やしたため良くなっていってますし、社員との会話も増えました。


契約が終了し、久しぶりにお会いしたところ、「本当にありがとうございました。」と心底感謝してもらったのは感慨深かったですね。

そりゃ、1年間一緒に頑張ってきましたし、電話でよくケンカしてましたから。。


普通の経営改善計画は1年もかけません。

なぜなら、採算が合わないですし、この案件も真っ赤っかです。

それでも辛抱して、私に任せてくれた私のボスには感謝ですね!


以上が一年かかった「経営改善計画」策定の話でした!


では、この計画を営業マンや経理マンが作成できるでしょうか?

絶対に無理だと私は断言します。


なぜなら、基礎的な財務知識がないと作成できないからです。

簿記を持っていても難しいと思います。

なんせ、私が簿記を持っていますし、決算書を作成するわけではないですから。



中小企業診断士の人でも、決算書を読めてPL、BS、CFの流れや繋がりを把握して、銀行マンを満足させる計画を作成することは難しいです。

実務経験が必要になります。


ただ、基礎がなければ応用は効かないんです!

基礎がなければ実務経験を積む以前に、全く仕事になりません!


なので中小企業診断士の財務知識は役に立ちますし、実務経験を積めば凄い知識になります。

財務知識以外のマーケティングやIT、法務、何でも一緒です。


ようは、基礎を学んでどう活かすかです。

それによって、知識が使えるようになるんですね!


結果、中小企業診断士の知識は使える!ということになります。



そして、他の資格とは役割が違うんです!


税理士が中小企業診断士みたいな事業計画を作成できないのと同様、税理士みたいな税計算は中小企業診断士にはできません。

つまり、資格によって出来ること出来ないことが違うだけです。

なので、中小企業診断士が下位資格というわけではありません!!




ということで、安心して中小企業診断士の資格を取得してください。(笑)



簡単にお話をしましたが、その他のコンサル案件の話は下記記事を参考にして下さい!


【参考記事】中小企業診断士の転職 私がアパレルからコンサル会社に就職した話

【関連記事】中小企業診断士の仕事内容 実務の問題や裏話も話します!



あなたが中小企業診断士になることをお待ちしております!!


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