こんにちは!
下町のコトラー、中小企業診断士のこっさんです。
今回は小さな移動型クレープ屋さんのご相談です。
- 移動型クレープ屋をスーパー前につけて販売
- コロナ禍は売上が増加したけれど徐々に売上が低迷
- 夫婦2人で営業、売上が足らず夫はバイトもしている
車で移動販売するクレープ屋さんですね。
よくスーパー等で見かけると思うのですが、徐々に売上が減少し悩んでおられるご夫婦です。
売上低迷、よくある話ですね。。
というか、店舗の場合、
- 集客
- 資金繰り
- 人材
上記3つが悩みの9割以上を占めますので、集客は非常に多いご相談になります。
ということで、いつものように今までの経歴やメニュー等の話をしていきました!
- 経緯、なぜクレープ屋なのか?
- 現状、問題
- 想い、強み
- ビジネスモデル
- ブランディング
話を聞くと、元々クレープが好きでお店をオープンしたかったのですが、資金的な問題もあり、スーパーの前で移動販売をしているとのこと。
ただ、コロナ禍では売上はまだ良かったのですが、コロナ後から徐々に低下。。
旦那さんは夏の間にバイトをしているそうです。
なので、問題はもちろん売上低迷と集客になります!
では、どんなクレープを販売しているのかというと、素材にはこだわっているのですが、どこにでもあるメニューが大半でした。
しかし!!
実は、コーヒー味のクレープが得意とのこと。
コーヒー味ってめずらしいですよね!?
しかもかなりこだわったコーヒー味のクレープです。
カフェオレ、エスプレッソ、、何種類もあるそうです。
「なぜ、それを打ち出さないのですか?」
と聞いたところ、、
「いや、コーヒー味ってあまり浸透していないし、お客さんを選ぶかなと。。」
「しかもスーパー前だから主婦と子供が多いから普通の方がいいと思って。。」
つまり、多くのお客さんに買ってもらいたいがために、他のクレープと見た目が変わらないメニューなってしまい、逆に誰にも刺さりにくいクレープとなってしまったのです!
もったいない。。と思いました。
強みを自ら消してしまっていると。
もちろん看板にもメニューにも記載はしておりますが、特別には打ち出していない。
なので、その店のブランディングとして「こだわったコーヒー味のクレープ屋」を打ち出すことにしたんですね!
もちろんコーヒー味だけを販売するわけではありませんし、子供用の素材にこだわったものも販売します。
そのお店と言えば、、というものが必要です。
これこそブランディングですが、既存のお客さんは少し減るかもしれません。
でも、コーヒー味のクレープの認知度が高まれば、他ではなかなか食べれないので、遠方からもやってきます。
そして、集客策としてはチラシ等のリアル集客に加え、SNSの Instagram(インスタ)を有効活用します。
以前からインスタは活用されていたのですが、あまり力を入れていませんでした。
なので、投稿もリールもいまいち。。
ここでコーヒー味のクレープを全面的に打ち出して、お店のPOPにもコーヒー味にこだわる理由や経緯を思いっきりアピールします。
元々、クレープ好きに加えてコーヒーにもこだわっており、何より強みとしているメニューなのでお客さんに響きやすいんですね!
そして数年後には念願の夢であるお店をオープンすることもおススメしました。
こだわりのあるコーヒーを提供するカフェ兼、コーヒー味のクレープ。
めちゃつながりませんか?
また、奥さんはオンライン外国語教室の講師でもあるので、生徒さんを実務プラス仕事提供の場としてカフェで雇えば、外国語教室の宣伝にもなりますし、カフェは人材不足の解消として、お互いにシナジー(相乗効果)があります!
これが私が描いたビジネスモデルです。
ビジネスモデルは何も現状だけを描くのではありません。
数年後を見据えたビジネスモデルを構築することによって、今後やるべきこと、何より意識づくので、「いつかできればな~」みたいな抽象度が高い目標設定にならないんです!
現に、相談者は自身の「カフェをオープンする姿」が連想できたと言っておられました。
もしオープンするなら補助金の活用、資金調達の方法もお伝えしましたが、まずはクレープ屋ですね!!
クレープ屋の集客を頑張ってもらわねばなりません。
さて!
このクレープ屋さんはどうなっていくのか!?
今後にご期待ください!!
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