中小企業診断士をストレート合格する方法一覧

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中小企業診断士をストレートで合格した、ことまです。

こっさんと呼んでください。



この項では「プロフィール」をかねて、”ひたすら” 私の話をしてみたいと思いますが、内容は下記です。

  • 営業一筋時代の話
  • 色々な資格を取得したが、、
  • なぜ中小企業診断士になってコンサルタントを目指したのか
  • 中小企業診断士、受験期間中の苦悩
  • ストレート合格への道のり



以上の興味ある内容となっております!


別に俺、興味ねーけどなー。。

わくわくするでしゅ。

私はイケメンの話が聞きたーい。




。。。


今回の記事を見れば、

  • こっさんはどんな人間なのか


が分かる内容となっており、

  • 中小企業診断士にストレート合格した方法
  • 合格までの道のりの詳細


上記についてのヒントも得られると思います。

笑いあり、涙ありの大巨編となっておりますので、是非読んでいただければ嬉しいです!


【目次】

営業一筋時代の話


私は結構、転職を繰り返してるんですが、転職歴は下記です。

  • 1社目:新卒で一部上場のアパレル会社に入社し、営業をする
  • 2社目:コピー機販売の会社に入り、営業をする
  • 3社目:二部上場のアパレル会社で企画をする
  • 4社目:小さい会社で営業をする
  • 5社目:小さい会社で企画営業をする



順番にご説明します!

転職を繰り返した私の経歴

では、ここから、私の具体的な職歴をご紹介します!


1社目:一部上場アパレル会社の営業



私が新卒で入社した会社が、なんと、、

東証一部上場の会社だったんです!


こっさんの就職時期は就職氷河期だったんですが、よく入社できましたね。

別に、私が優秀だったわけではなく、単に採用担当者が私と同じ、サッカー好き、だった理由だけです。


これは後で採用担当の本人から聞きました。

「見た目か能力で採用したんじゃないんかい!」


と少し落ち込みましたが。(笑)


この会社では、大きな会社での経験や、社会人や営業としての基本を教えてもらったんで、凄く感謝しています。


ただ、2年たたずに倒産!

そう、会社がなくなってしまったんです。。

そこでやむなく、早くも転職することになりました。(民事再生のため、会社は継続)


2社目:東京でコピー機の営業



えっ、コピー機??


そうです。
ええ、そうなんです。


「これからかは ” IT ” の時代だ!」


と思い、IT業界に転職しました!

でも、私はIT業界だと思って入社したつもりが、ただ単にコピー機の販売員だったのです。


つまり、あまり調べずに入社した結果、IT業界ではなかったわけですな。

若いって、怖いですね。(笑)


そして、なぜか東京へ。
いきなり池袋に一人暮らしでコピー機を販売することとなったのです。


いや~、コピー機販売はきつかったですね~。

まるで軍隊でした。


朝一からでかい音でガンガン音楽なってるし、朝のあいさつはもちろん大声で。

「いえっさー!!」



営業はテレアポからなのですが、アポが取れなければボロクソ言われる。


営業は契約するまで帰れないし、契約するまで居座るので、


「帰らないのなら、警察呼びますよ!」

「どうぞどうぞ、それでも私は帰りませんので。」


こんな感じで警察に通報されることもしばしば。

それが勲章みたいな営業スタイルだったんですね。


今でいう超ブラックな会社でしたが、凄い世界で、全てが異次元でした。


まあ、付いていくことができず私には、この世界は向いてませんでした!

と言えればいいのですが、私は、逃げたのです。


なので、2ヵ月で辞めて大阪に逃げ帰りました。


実家に帰るときの母親が迎えに来て、怒ることなく無言で一緒に帰ったのは今でも覚えてますね。。


ありがたかったですが、情けなくもありました。


ただ、ここでの営業経験が次の会社でも活かされることとなったのです。


3社目:二部上場アパレル会社の企画



で、結局またアパレルの世界に戻ってきました。

でも、前みたいに営業も良いけど、花形である企画をしてみたかったんですよね。


「企画をしてブイブイいわせてる俺って、なんか素敵じゃね?」

「君、これをやってくれたまえ!」


みたいな感じですね。

実は、本気でそう考えてました。(笑)


今から思えば、経験もない人間が企画なんかできるわけないのに、勢いだけでよく採用してくれたもんです。

この会社も二部上場会社だけあって、結構会社規模が大きかったですね。

でも、その大きさがそもそも、私には向いてなかったのかもしれません。

もちろん、最初は企画補佐からのスタートだったんですが、まあ、仕事がつまんないこと。

書類作成や生地の整理、社長に好かれるために上司が作成する資料、等。。

しかも、ほぼ毎日終電。


心も体もおかしくなって、1年でここも逃げるように辞めました。

ただ、前からやりたかった、大きい会社で企画の仕事ができたこと、には満足してますし、ここでの経験が次の仕事に繋がったのです。


4社目:小規模アパレル会社の営業



もう大きな会社はこりました。

実は、この会社の前にアパレルの販売員もやってみたかったので、バイトで大手アパレル会社の販売員をやってみました。

なかなか新鮮で面白かったです。


販売員と営業の人はかかわりがあるので、しばらくすると、営業の人から、うちで営業としてどう?

と誘われましたが、もう大きな会社は嫌だったので断わりました。


そういった経緯もあり、今回は小規模の会社(10人以下)の会社で営業として再出発することにしたのです!


しかし、この会社は、めちゃくちゃ汚かった。

まるで、ゴミ屋敷。 (笑)




いやー、段ボールと服まみれ感がなかなかハードでした!

しかも、そのゴミ屋敷みたいな部屋で商談までしてましたからね!


いろんな意味でこの会社では鍛えられました。。

で、ここでは、コピー機販売の経験が凄く活きましたね。

得意先が0からのスタートだったので、最初は新規開拓ばかりしてました。


当然、テレアポや飛び込みが多かったのですが、コピー機と違って、服屋に服を提案するために、一応話は聞いてくれるんですね。


コピー機は基本、すでにあって必要のないものなので、門前払いが多かったし、ボロカス言われることもあり、新規開拓はつらいんです。


でも、アパレルの新規開拓は、自分の行きたい店に飛び込めるし、取引するかどうかは別としても、話は聞いてくれるし。

しかも取引してくれるとこも出てきたので、その時は楽しかったですね。


この会社で、私の営業での新規開拓スタイルを身につけましたし、何も考えずに勢いで突き進むスタイルになっていきました。


この時は、売上もかなり上がってましたし、充実してましたね。

と同時に、売掛金回収トラブルも色々と経験。例えば、


取引先と連絡がつかないので、心配になって訪問したら、もぬけの殻。

私は諦めましたが、たまたま居合わせたメーカーの人に後ほど聞くと、逃げた人間は〇〇な人に監禁され、半殺しにされたとか。。


別の話では、個人破産した社長の家に押しかけ、無理にでも回収しようとしたのですが、警察を呼ばれたので、逃げ帰ったり。


また、とある会社が支払わないので、会社宅に押しかけようとしたら、会社の雰囲気がやばく、このまま突入すれば、マジで沈められるかもしれないと、恐怖を感じ逃げ帰ったりもしました。


その他、様々なトラブルがあり、追い込まれた社長は何をするか分からないと感じた時でもありましたね。

色々と裏切りにも遭い、私の回収力の甘さも痛感しました。



こんな感じで、ある意味、色々と経験できた会社だったのですが、社長が強烈すぎたのです。

もうブラック社長そのものですね。


私は売上を上げてたんで、何も言われなかったけど、売上が上がってなければ、絶対にボロカス言われて、即辞めてたと思います。

実際に、社長があまり好きでないタイプの人間にはかなりきつくあたり、何人も辞めていきましたし。

なので、この会社も長くは続かないだろうな、と思いながら働いてました。


ただ、この会社での経験が私の営業の基礎となったのは間違いなく、ひどい会社だったですが、入社して良かったのかなと思ってます。


でも、4年後に退職しました。

理由は、同じ会社の人間同士で、新しいアパレルの会社をすることになったからです。


5社目:新しい小規模アパレル会社の営業



前の会社メンバーで新しい会社を設立しました。


ただ、色々な経緯があり、元々の上司が社長となったので、我々はただの従業員です。

そして、少人数で新たな会社として出発しました。


最初は大変でしたが、前の会社の取引先に声をかけ、取引先となることが多かったので、順調に売上が上がっていきました。


ただ、前の取引先に声をかけまくっていたため、前の会社の社長が怒りまくって、会社に殴り込みに来たのです!!

「あちょょょー!!」


とまあ、こんなおちゃらけた感じではなかったですね。。

実際に私は殴られ、修羅場と化しました。


ヤクザがどうとか、本当にこの時は地獄で、私は同僚の家に1週間雲隠れしてたんですね。

身の危険を感じ、奥さんと子供にはしばらく実家に帰ってもらってましたし。


今では笑いごとですが、当時は、本当に「死ぬかも」って感じてました。



しばらくして、何とか解決(どう解決させたかはここではとても話せません。。笑)したときは本当にホッとしたことを覚えてます。


そして、その後は絶好調。

なぜなら、前の会社では品質が悪く、取引ができなかった大手アパレル会社とも多くが取引先となり、快進撃を続けたのです。

しかし、会社というのは、山あり谷ありですね。。


良い時が続いたのですが、7年目ぐらいから緩やかに悪くなっていきました。

アパレル業界自体が厳しくなったこともありますが、正直、会社内でのマンネリ感が最大の原因だと思います。


そして10年が経ちました。


業績悪化で会社が縮小することとなり、誰かが辞めなければならなくなったため、私が手を挙げたのです。

そして、退職することとなりました。40歳の頃です。

色々な資格を取得したが、、


5社目のアパレル会社に入社し、売上が安定しだすと、徐々に色々と考えるようになりました。

  • このままアパレル業界でいいのか?
  • 今までの営業方法や経験が今後も通じるのか?
  • 将来がどうなっているのか想像がつかない


上記のような、「将来に対する漠然とした不安」を感じるようになったんですね。

なので、これまた私らしく、あまり深く考えることなく色々と試してみることにしたのです!



英語に挑戦!


実は5社目のアパレル会社入社前に、英語は少し始めていました。

理由は、

「これからは英語だ!」

「英語を話しできなければ、今後は生き残れない!」


てなことを書いてある本を読み、

「俺もやらなければ!」


と深く考えずに始めたのですね。

なんせ、私は昔から(今もですが)、感覚で行動する人間なんで。(笑)


ということで、将来の不安を感じるようになってからは、本格的に開始しました!



◆英語に挑戦するも挫折



英会話教室の「NOVA」に通いながらも、TOEICに挑戦するために色々とやりました。

英会話の方は、徐々に上達したのですが、なぜかTOEICの点数はあまりパッとしませんでしたね。


正直、理由は分からなかったのですが、どうも語学系は向いてなかったみたい。

結局、何年か頑張ったけれど、710点止まりでした。


結構ショックだったですね。。


ちなみに中国語も挑戦してみたのですが、難しく、テンションも上がらず、すぐに断念。


そして、「NOVA」の経営破綻をきっかけに、英語は一時ストップすることにしたのです。


簿記に挑戦!




私は行動力はあるのですが、いかんせん、数値面で非常に弱いものがありました。

とりあえず、何も考えずに突破!

これで何とかやってきましたし、数字も上げてきました。


ただ、

「このまま、勢いだけの営業ではやばい。」

「数値に強くなりたい。」


という想いが出てきたというのもありますが、一番の理由は、


「数値に詳しい人って、格好よくね?」


という、低レベルなものだったのです!

「ぎゃははー!!」



。。。


別にいいじゃない。。

そんな、不純な動機であっても、取得したもん勝ちですから!


ということで、簿記を勉強することにしたんです。


◆簿記3級に挑戦!しようとしたが。。



調べてみて、簿記がよさそうだな!

と感じたので、早速「とおるテキスト」を購入し、簿記3級を勉強することにしたのです。

勉強してみると、決算書の仕組みが分かり非常に面白い!

今まで意味不明だった数字が、何を表しているのがを理解でき、嬉しかったですね。

この数値のからくりを誰かに伝えたい!

そんな感情もありました。

このとき、すでにコンサルタントというものに少し目覚めていたのかもしれません。


そして、いざ簿記3級試験を受けるために申し込もうとしたところ!


すでに、申込期限が過ぎていた。。



事前に期限を確認し忘れてた。。


相変わらずの、行き当たりばったり人生。

やっちまったもんはしょうがない。


簿記は年に何度も試験をやっているとはいえ、次は3カ月後。

このまま3ヵ月待つのも無駄なんで、

「じゃあ2級でも受けるか!」

てなノリで簿記2級を受けることにしたんです。


◆簿記2級に挑戦!



簿記3級を受け損ねるというハプニングはありましたが、2級は無事に受けることができました。

2級は3級と違って、難しかったですね!(実際、3級は受けてませんが。。)

ただ、勉強範囲は商業簿記以外に工業簿記も加わり、数字に弱い私は原価計算の内容を理解できず苦しみました。


そして、試験当日!

試験会場で、私は無我夢中で問題を解いてました。

しかし、ここでハプニングが発生!!


なんと、、

トイレに行きたくなってしまったのです!

しかし、私は何かの情報で、

「トイレに行ったら、その後は試験は受けれない。」

を知っていたので、めちゃくちゃ我慢しちゃいました!


「もう我慢できん。。」

「でも、ここまで頑張ったのに。」


冷汗が出てくる。


「もうあかん!」

「簿記は諦めた!!」


と泣く泣く、試験官にトイレに行きたいと告げたのです。。

「ひ~ん」



試験官「いいですよ。」


「え?」

「あ、いや、自分、トイレに行きたいんですけど?」


試験官「早く戻ってきてくださいね。」

「私のバカ~!!」




あっさり。。


早く言っておけば良かった。。


我慢していたせいで、途中から試験にならなかったし。。

間違い情報だったのか、たまたまだったのか、定かではありませんが、普通にトイレに行けたのです。

でも、この時の経験が後ほど、非常に役に立つとは思いもよりませんでしたが。。


そして、すっきりして戻った後は全力でリカバリー!!


おかげさまで、ギリギリ受かったのでした。


【公式ページはこちら】

スタディング

なぜ中小企業診断士になってコンサルタントを目指したのか

こっさん、迷走する




簿記2級を取得したのはいいが、特に何も変わらない。

変化したのは、ちょっと数字に強くなったという満足感のみ。


それもそのはず、簿記2級を取得しても、勘定科目が何かを把握し、仕分けができて、決算書を作成でき、 経理では役に立つかもしれないが、営業においては特に役に立たなかったのだ。


決算書を分析することもできないし、何が原因で、改善策はどうしたらいいのかまでは、簿記2級では勉強しない。

なので、私の今の仕事には直結しなかったのである。


それもそのはず、資格を取得する前に、仕事に役に立てるのには、何の知識が必要で、そのためにはどの資格を取得するのかを考えてなかったんですね。


今であれば分かるですが、当時はそのことが分からず、ただ単に、「数値に強くなりたい」といった漠然とした目的だったので、当然ではあるのですが。。


ここから、私のもやもやが深まっていきます。


英語も頑張った、簿記も取得した。

でも、何も変わらない。。

売上は特に変化ないし、もちろん、給料も変化なし。


当然ですよね、資格が直接、何に対して直結していないんで。



そして、簿記を取得してから特に変化なく、もやもやが残っているので、目的もなく、英語を再開させたり、迷走して何年か経ちました。


会社の業績が低迷する



「俺の人生、このままでいいのか?」

「もっとやれることがあるのではないか?」

「自分がやりたいことはないのか?」


このような、将来への不安は消えないまま、しばらく過ごしてましたが、その考えが影響したのか、私のアパレル会社の業績は低迷していったのです。


理由は、

  • アパレルの供給過多
  • 低価格競合メーカーの増加
  • 売筋追及型で企画力の低下
  • 当社営業のマンネリ化


服を大量生産することで、低原価で生産する方法が主流となり、服供給量が大幅に増加。

結果、服を安くしないと売れなくなった。

大手チェーン店が安売り攻勢でセール合戦を繰り広げ、中小小売店もやむを得なく、追随する。

当然、中小は耐えきれず、経営破綻しまくっていた。


当社もその影響をもろに受け、売れ筋を追求し、独自企画はほぼ存在しない状態になり、売れない在庫が積み重なる。

そして、在庫を安く売りまくるしか方法がない。

結果、資金繰りが厳しい状況になっていったのである。


また、当時の会社のメンバーが前の会社からずっと一緒で、ぬるま湯状態となっていたし、私もやる気があまりなくなっており、昔みたいに新規開拓も行っていなかったことも原因だった。


この状態で会社が良くなるとは思えないし、何とかしないといけないとは分かりつつ、でも、どうしていいのか分からない。

そして、売上の減少は深刻になっていくのであった。



このままでは本当にやばい。

会社もそうだが、私もやばい。


会社がやばいにもかかわらず、私のモチベーションが上がらないのだ。


何とかしないと、でも、

「何をすれば?」


正直、途方に暮れていたのである。


人は、やることが分かれば、それに向かって頑張れる。

でも、何をしたらいいのか分からないとき、空回りするのはまだマシで、私の場合は、完全に現実逃避をしていたのだ。


「何かしなければ。。」

「何かないか?」

「まあ、でもどうしようもないな。」


諦めに似た感じで、同じ調子で営業をする。

でも、何か物足りない。

空虚感を抱えながら、力が入らない営業を繰り返す。


何かしなければ、いや、何かしたい。



そんなある日、紀伊国屋書店であてもなく本を探しているとき、ある冊子が目に入ったのである。


「中小企業診断士」


中小企業診断士?

なんだそれは、、?


こっさん、中小企業診断士を目指す


紀伊国屋で目に付いたのは、「資格の学校TAC」の中小企業診断士講座パンフレットだったのだ。


「診断士?」

「しかも、中小企業?」


手に取って少し見てみると、

  • 中小企業診断士とは?
  • 中小企業診断士とはどんな仕事をするのか?
  • 中小企業診断士の試験内容 等


が書いてあり、詳細までは見なかったが、どうもコンサルタントになれるらしい。



「コンサルタント?」


。。。


なにか、簿記を取得した後に物足りなかった感覚を思い出した。


そうだ!
俺は、こういう知識を手に入れたかったのだ!!

体に電撃が走った。



しかも、コンサルタントって、、

「いいんじゃね?」



。。

それはともかく、、


コンサルタントになれば、経営知識が手に入る!

会社を救えるかも!


しかも、


「モテるかも!!」



。。


まあ、それもともかく、、

なんか、見えない先に、光が差した気がする。



中小企業診断士、、

うん、悪くない。

中小企業診断士、受験期間中の苦悩



それからしばらく、中小企業診断士について調べまくったんです。


色々見てみると、中小企業診断士は、今の私の不安を解消してくれそうだった。

  • 経営知識が身に付く
  • 簿記の知識が活かせる
  • 会社の業績を立て直す
  • コンサルタントになれる
  • いずれ独立して稼ぎまくる


このときは、取得さえすれば、人生がばら色に見えた。

中小企業診断士になれば、私の悩みや不安をすべて解消してくれると信じていたのです。


今考えれば、

「なんて短絡的な考えなんだ」

と思ってしまうが、相変わらず私らしい。


ただ、私は短絡的ではありますが、目的がはっきりすれば、行動も早く集中して取り組めるんです。


ということで私は早速、「資格の学校TAC」に申し込みに行きました。

なぜ、TACにしたかと言いますと、

  • 受講生が一番多く、大手であるためデータも豊富である
  • 家からも会社からも近い
  • 違う場所のTACでも受講が可能
  • 土曜日に講座を受けることが可能


以上の理由からですが、特に、「受講生が多いこと」「土曜に受講が可能」なことが大きかったので、TACにしたのです。


また、値段が安い通信講座も考えたのですが、一人だと継続できるか心配ですし、何よりも、仲間と一緒に勉強する楽しさを英会話の「NOVA」で経験していたため、学校に行くことに決めました。

決めてしまうと早くに勉強したい感情が抑えられないのですが、講座はまだ半年後のため、それまではとりあえず、今やっている英語を頑張ろうと決めたのです。

今考えれば、この時点で中小企業診断士の勉強を始めても良かったのですが。。

まあ、何も分かってなかったので、しょうがないですね。


なので、私はうずうずしながらも、しばらく英語をやり続けていたのでした。

中小企業診断士の勉強がスタート!


しばらくして、最後のTOEICを受け、725点と不甲斐ない結果に終わり、何年も頑張った英語になんの未練もなく、終止符を打ちました。


そして、いよいよ待ちに待った中小企業診断士の勉強をスタートさせたのです!


本講座は1ヵ月先だったのですが、私は待つことができなかったため、スタート前の軽い講座(スタートアップ講義)も申し込み、特典として、昨年の財務テキストをもらい、早々に始めました。

このスタートアップ講座は人数が非常に少ないのですが、ここで、重要人物と出会うことになります。(今でも付き合いがあり、たまに一緒に飲んでます)


そして、この重要人物と、お互いにストレート合格を誓ったのです。



誓いが終われば、早速勉強あるのみ!!

最初に財務をやった感想としては、、


いやー、簿記2級を取得してからブランクがあるとは言え、まったく歯が立ちませんでした。

マジで、何のこっちゃ分からん!


簿記の勉強を暗記に頼ってしまっていたことを後悔し、改めて、私の財務知識のなさに嫌気がさしましたね。

しかし、なぜか私は嬉しかったですし、勉強が楽しかったですし、燃えました!


私は、ここ何年か宙ぶらりんだったんです。

仕事もマンネリ化し、大した目的もなく、漠然とした不安を抱えながら、悶々とした日々を過ごしてきました。


それが、今、目の前に途方もなく高い壁が出てきたんです!

しかも、これを乗り越えれば、人生がばら色になるといった未来が見えている。


これほど嬉しいことはありません!

めちゃくちゃ嬉しい!!


やることや目的が明確であれば、一直線。


絶対にストレート合格してやるぞ!
おー!!


こっさん、燃える


「うおぉぉぉ!!」

「分からん!」

「でも、やってやる!俺はやってやるぞ!!」


てな感じで、毎日、勉強しまくりました。

  • 会社に行くまでに、1時間半の勉強
  • 休憩時間に、1時間勉強
  • 仕事終わってから、1時間~2時間勉強
  • 土曜日は朝からTACで受講、10時間ほど



これを毎日、毎週続けました。

ちなみに勉強時間は、中小企業診断士の勉強時間 / 最短合格者のリアル勉強時間を公開! にてご確認いただけます。


あ~、やっぱりTACにして正解でしたね!

なんせ、勉強仲間がいっぱいいる。

同じ目的を持った、必死に頑張っている仲間と切磋琢磨して、苦労と喜びを分かち合う。

最高ですね!!

「ちなみに、TACのまわし者ではありません」



冗談抜きで楽しかったし、なんか、学生の頃を思い出しました。

青春!!

勉強はマジでしんどかったですが、日々充実してましたね。


勉強時間を皆で記録し、競い合い、1科目が終われば、科目テストでも競い合う。

情報を共有し、お互いを励まし、くじけそうな者がいれば手を差し伸べる。


50人ぐらいいたのですが、グループはある程度あります。

でも、グループ関係なく、皆で競い合ってました。

ライバルでもあるのですが、蹴落とすといった感情は一切なく、皆で合格しよう!

といった意識が非常に高かったですね!!


何人かでLECの模試も受けに行きましたし、日々、Lineで励ましあいました。



いやー、なんか懐かしくて、つい、熱く語っちゃいましたね!

あの頃に戻りたい!

とは、思いませんが。。

だって、もう勉強は嫌ですし。。



そして、7科目全てが終了。

私は勉強を頑張っていたおかげで、科目別テスト(答練)の点数は良かったです。

誰よりも勉強してましたしね。


ちなみに下の画像が点数記録です。見づらいとは思いますが、( ) はTAC内の順位を表しています。

この時にTAC生が何人受けたかは分からないですが。。



TACの一次試験直前模試も合格点(上画像の一番右の数値)を大幅に超え、万全の準備で迎えます。


一次試験前に皆で、決起集会を行い、


「絶対に合格するぞー!!」


と、酔っぱらって叫びまくっていた、迷惑な私。(笑)


いやー、青春ですな。違うか。


来た!!中小企業診断士の一次試験当日

◆一次試験の1日目




時は来た。。

約1年間頑張ってきた集大成。


1年で合格するからと、家族に無理を言って、家族サービスを犠牲にしてきた。

お金も時間も使って、いや、何よりも、今までの熱意をここで消すわけにはいかん!


もちろん万全の準備で試験会場に行った。

と言いたいところですが、なぜか熱っぽい。どうも風邪気味らしい。


まあ、そんなこと気にしてられないので、気合を入れて出発。

途中で、TAC仲間と合流して、合格を誓い、会場へ。

「えいえいおー!」



やはり、緊張する。

そら、めちゃくちゃ頑張ったし、絶対に受からなければならないので、緊張しないほうがおかしいか。。


「大丈夫、絶対に受かる!」


そう自分に言い聞かし、気合を入れて取り掛かった。


1科目が終われば、答え合わせなんかしないし、くよくよせず切り替えて、次の科目の最終チェックを行う。


「大丈夫、分からなかった問題もあったけど、次の科目もいける!」


一次試験は時間配分が大事。

分からない問題に時間をかけず、飛ばしてさっさと次の問題に進む。

まず、分かる問題を確実に解くことが重要。

でないと、分かる問題が時間オーバーで解けない可能性もあるし、何より、難しい問題に時間をかけすぎて「焦ってしまうこと」が一番よくないからである。


そして、頻尿である私は、ここで「簿記2級試験」の経験が活きたのである。


“トイレ”

後で聞いたのだが、結構知らない人がいた。

「試験の途中で行ってもいいの?」

てな感じです。


私は簿記テストで経験済みなので、行きたくなったら我慢せずに、手を上げてそっと退出したのである。しかも何回か。

これは私にとっては凄い重要なことなんです!

我慢しすぎると集中できないので、行っていいというのを知ってるだけで、心に余裕ができたから。


おかげで1日目は無事に終了したのです。


経済、財務、企業経営、運営、と難しいものもありましたが、致命的な失敗をすることなく(しそうになりましたが。。)、何とか乗り越えた感じですな。


そして、テストが終わってから、ホッとする間もなく、2日目の科目の最終チェックをカフェで22時まで行い、家に帰ったのである。


普通は、試験を受ければ疲れるし、明日に備えてゆっくりするのが普通かもしれないですが、私は、どうしても「ストレート合格」したかったので、最後まであがいたんです。

私みたいに頭が特別良くない人間は、努力するしかないんです。

人よりも多く何分、何時間と勉強しなければ合格しないって分かってます。

もう意地ですよね。ここまでくれば。


そして、一次試験の2日目を迎えました。


◆一次試験の2日目




2日目のスタートは経営情報システム。

試験開始してから、捨て問(捨てる問題)はとりあえず飛ばしていくことに。


「あー、これは捨て問。」

「捨て問。」

「捨て問。。」

「また捨て問か~。」


「捨て問。」

「捨て問。。」

「捨て問。。。」


。。。



全然分からん!

マジで分からん!!

分からんぞー!!



「やばい。。」


マジで焦った。

捨て問ばっかで、分かる問題がほとんどない。。


「これはやばい、マジでやばいぞ!!」


とりあえず、消去法で消していく。

分からん、分からんけど、ここで諦めるわけにはいかん!!



終了~。。

「さあ、終わったから、次に切り替えようっと♪」


って、、



今回はへこんだ。

ていうか、この問題を作った人間に心底腹が立った。


「こんな役にも立たん、クソ問題作りやがって!!」


。。。


ちょっと口が悪すぎましたね。。

でも、ここは正直な気持ちを言いたかったので。。


さすがにショックがでかい。



それでも、何とか次の経営法務に取り掛かりました。


「落ち着け、落ち着くんだ。。」


「え? 海老みそブシュー!?」

「ふなっしーか!」



マジで?

マジなのかい、あんた!?


まさか、問題に「海老みそブシュー!!」とは!


。。。


この問題を作った人は、



私は気に入りましたけどね、さっきの経営情報システムと違って。

こんな堅い試験問題でよくぞこんな思い切ったことを!
よく考え付きましたね。。


難しかったけれど、無事に終え、最後の中小企業科目。

これは私の得意分野なので、高得点を目指しました。

最後まで、何回も見直し粘りましたが、

「まあ、80点以上はかたいな。」


てな感じで、一次試験は終了!


経営情報システム、にっくき経営情報システム。。

それ以外は、やりきった感を持って家に帰って、飲みまくりました!!


【コラム】中小企業診断士の一次試験でトラブル発生! 試験あるあるを回避せよ!


◆一次試験の結果発表!!



早速、TAC仲間の数名で集まり、経済と財務、企業経営、運営の解答速報で答え合わせをしました!

どきどき。。


結果、皆、得点の多少の差はありましたが、なかなかの結果。

私は、

  • 経済学・経済政策:64点
  • 財務・会計:76点
  • 企業経営理論:66点
  • 運営管理:68点


てな感じでした。


しかし、肝心の皆が心配している「経営情報システム」含め、それ以外の解答速報はまだでてなかったので、後日、一人で採点することに。


そして、いよいよ、運命の採点。。

怖いんで、一人、ドトールにて行いました。

しかも。経営情報システムは一番最後にまわしました。

だって、怖いんだもん。。マジで。

  • 経営法務:60点
  • 中小企業経営・政策:87点


経営情報システムは、、

「頼む!!」

  • 経営情報システム:44点



イエス! イエス!!

、、

「やったぜ!!」


このとき、思いっきり握りこぶしを握りしめ、心の中で叫びました!!

「ギリギリセーフ。。」


ホッとしたのも束の間、TAC仲間から、


「俺もギリギリでした、40点」

「私も44点」


といった、ギリギリセーフ続報が届きました。


「僕、36点でだめでした。。」


TAC仲間の1人から、こんな言葉が。。


めちゃくちゃショックだった。

そいつとは一緒に頑張ってきてたし、めちゃくちゃ頑張ってたのを知ってる。

かける言葉がなかった。。


この時は、本当にあのクソ問題、経営情報システムを恨んだ。

後ほど聞いたが、IT専門家でも、60点取れてなかった。

あの問題はマニアックすぎると悪評だったのである。

その他のTAC仲間にも経営情報システムで足切りにあった者が数名。



「絶対に俺らが二次試験も突破するからな!」

「絶対に頑張ってください!本当に応援してますから!!」


この言葉が胸に染み、感傷に浸ったつらい夜でした。

中小企業診断士の二次試験勉強スタート!


いよいよ、二次試験勉強のスタートです。

と言っても、我ら “TAC親衛隊” (私と特に仲の良いメンバーのこと。勝手に命名しました)は一次試験前からすでに集まって、前年の11月からゆっくりと勉強はスタートさせていました。


このときに教えてくれた、TACのOB生が凄かったんです!

凄い理論的で、まるで、コンサルタントみたい!!


ほんとに尊敬してましたし、心底、「すげー」って思ってました。

こういうOB生の存在がTACの強みでもあります。


TACOB先生に教えてもらいながら、また、一次試験終了後はTACの二次試験講座も併せて、めちゃくちゃ、勉強しました。


ただ、正直、私は二次試験のTACメソッドは好きではなかったんですね。

TACメソッドは、正解を導き出すためには、極論を言えば、「一貫性がなくても良し」的な考えなのです。


私は、違和感を感じてましたし、それはなんか違うなー、って思ってました。


ただ、TACの二次試験の知識や理論は素晴らしく、また、一次試験と違った知識を学ぶことが新鮮で、楽しく講義を受けることができたのです。



私は悩んでました。

過去問を何度も解いてはいましたが、どうもやり方に納得感がない。


ここで、環境を変える必要があると思い、とある中小企業診断士の二次試験対策をしている別の勉強会に参加してみることにしました。


ここで、「救世主」が現れたのです!

「それが何か?」



この救世主の二次試験の解き方が、私が求めていた、一貫性のあるものだったのです。


私は、この人に解き方を教わりました。

でも、この勉強会は頻繁に行われているわけではないため、教えてもらった、「LEC」の二次試験の解き方でやってみることにしたのです。


「LEC」の二次試験メソッドは素晴らしいです!!

これぞ、私が求めていた一貫性の解答。

LECの回し者ではないですが、正直、解き方と解答を見たとき、感動したのを今でも覚えてます。


ちなみに、このLECの解答メソッドは、コンサルタントになっても役に立ちます。

なので、私はTAC生ではありますが、二次試験対策はLECをお勧めしてるんですね。


ここから、一直線です!


1日の勉強時間を5時間に増やしましたし、休日も勉強です。

この一次試験までの期間は、ほんとに家族には迷惑をかけました。

どこかに遊びに行っても、私はカフェかその辺で勉強。


文句も言わずよく我慢してくれましたし、余計に、ここで落ちるわけにはいかん!

と、一心不乱でやりました。


なんせ、二次試験は、一次試験と違って猛者の集まりだからです。

一次試験を通過した、選ばれた者で勝ち残らなければなりません。


正直、最初は受かる気がしませんでしたが、LECメソッドに出会い、問題集を買って、ひたすらやりまっくている内に、自信も出てきました。

もちろん、不安もありましたが、そんなこと言ってる場合ではないし、とりあえず時間がないので、やるしかないんです!


そして、TAC親衛隊の二次対策も熱かった。

毎週週末に集まり、講義が終わってから、集まれる数名で二次の過去問を解いてきて(解答を見ず)、独自の見解を発表し、皆が意見し合いました。



もちろん、過去問の解答とは違う意見が出てくることもあるのですが、そんなの関係なし!

解答よりも良い意見が出ることもあり、また、熱くバトっていたので、非常に有意義な時間でした。


でも、こういう場では、やはり頭が良い人がいるんですよねー。

論理的で素晴らしい独自意見をバシバシ言ってくる。

私みたいに感情的でない目線での意見はとても参考になりましたし、「すげー」ていつも思ってました。


二次試験1か月前に、TAC二次試験模試を受けましたが、点数は低く、とても合格する点数ではない。


「たとえ点数が悪くても、私は気にしない!」


なぜなら、TACメソッドの解答では点数が低くて当たり前だし、今、自分はLECメソッドで一生懸命やってるし、まだ時間はある!

また、2次試験は1次試験と違って、正しい解答が分からない。

なので、本当にまったく気にすることなく、勉強を続けました。


実際、その後のTAC講義でのテスト(この頃になると毎週テストをしている)で、点数はあまり良くなかったが、TAC講師から、


「点数は高くつけれないけど、ここまで解答がすべて一貫している解答はあまり見たことがないし、素晴らしい!」


と言っていただいたときに、私のやり方が間違っていないと確信したし、自信を持つことができたのです。



しかし、二次試験の10日前を迎えたときに、問題が発生!!


それは、「時間内にどうしても全問が解けない」という問題。

LECメソッドは素晴らしいやり方なのですが、なにせやることが多くて、慣れないと時間内に終わらない。

特に私みたいに要領が悪いタイプは時間がかかるのである。


「やばい、もう10日前なのに、これはマズい。。」


あれこれ考えながら過去問を解くも、どうしても時間内に終わらない。


もう1週間前に迫っていた。

「どうしようか。。」



そこで、

私は思い切った決断をすることにしたのです!


「解答方法を変える」


これです。

本来であれば、1週間前に解答方法を変えることは自殺行為に近い。


でも、私はやったのです。

どうせ、このままでは合格しないと分かっていたから。


どうしたかと言うと、LECメソッドのやり方は一緒ですが、少し簡略化したのです。

これであれば、少し解答の精度は落ちるが、時間内に終わる。



ただでさえ、試験会場では緊張しているので、解答時間が普段よりもかかります。

なので、私は、普段でさえ時間オーバーなら、試験は大幅にオーバーし、しかも焦りも重なり、ボロボロになると判断したのですね。


正直、私にはかなり大きな決断でしたが、もう迷っている暇はない。

そこから1週間、LECメソッドこっさんバージョンで思いっきり解きまくりました。


そして、最後のTAC親衛隊の集まり後、ある者と、話をしました。

ある者とは、中小企業診断士のスタートアップ講義から一緒だったヤツです。

こいつ(一応かなりの年下なので)とは、本当に良きライバル同士でした。


いつも席は近く、勉強時間や科目別テスト点数、模試結果を争いまくってました。

勝ったり負けたりでしたが、こいつには負けてられん!と頑張ったものです。


でも、分からないところやオススメがあれば教え合う、飲みにも行く、といった感じで本当に仲が良かったんですね。


そいつが、


「俺らはいつも一緒に頑張って来た。だから1人だけで合格はありえん。」

「どちらかだけじゃなくて、絶対に2人で合格しよう!!」



と真顔で言い合われ、握手をしたときは、かなり熱いものを感じましたし、お互いに気合が入りました。


そして、二次試験の当日を迎えたのです。

中小企業診断士、ストレート合格の道のり

決戦の日! 中小企業診断士の二次試験 !!



二次試験当日は、あえて一人で行きました。

そして、試験中も特に誰にも会うことなく、一人で集中して受験しました。(もちろん、たまたま会場で会った知り合いとは少し話をしましたが)


会場に行く途中、今まで一生懸命勉強してきたことを思い返します。

「ここまで勉強したのって、学生以来かな。。」


簿記はもちろん、英語もここまで懸命にやってなかったし、ここまで絶対に受かりたいと思ったこともない。

家族のことも思い出した。

我慢してくれた家族のためにも、合格というものを伝えたい。


「絶対に合格する!」


そう誓って、会場に入ったのである。


しかし結果は、、

ボロボロだった。。


事例Ⅰから事例Ⅳまで、すべて納得できるものはない。

しかも、事例ⅡからⅣまで、痛恨ミスの連続。

実力不足は分かってはいるが、それにしても、もっとできたはずなのに。。



「終わった。。」


1年間、一生懸命勉強したけど、やはりストレート合格の壁は高かった。

あまりのショックに、歩けず、会場のベンチに座り込み、顔を伏せる。

この心境で、誰とも一緒に帰りたくなかったのだ。


そして、誰も居なくなって、一番最後にとぼとぼ帰った。


「〇〇(家族の名前)、すまん、マジでごめんな。。」


もちろん、自分のためでもあるのだが、家族には申し訳ない気持ちで一杯になる。


そのことを考えていると、帰り道を歩いてるけれど、周りの景色が一切目に入ってこなかった。


決戦後の夜



試験が終われば、TAC恒例のお疲れ様会がある。

正直、行く気分では全くなかったのだが、このままでは泣いてしまうかもしれないので、とりあえずやけ酒を飲むことにした。


会場にはすでにメンバーが揃っており、当然、試験内容の話になる。


「事例Ⅱって、めちゃくちゃ難しくてやばかったな!」

「事例Ⅳの財務分析の答えってどっち?」

「俺(私)、絶対に落ちたー!」


こんな感じの会話に終始する。

私は、聞けば聞くほど、皆と答えが違うので、さらに落ち込んだ。


そして、私のライバルであるTAC仲間のヤツはというと、、


「だめ、来年頑張る。。」


私と同様、かなりへこんでいたが、もう開き直って来年の話をしていた。(笑)


でも、私は正直、ヤツの話を聞いて内心ホッとしていたのだ。


こうして、傷心のやけ酒大会は終了した。



いよいよ、二次試験の合格発表!!



私は、来年に向けて動き出していた。

一次試験は経営情報システムだけ落としているが、経営情報システムだけを受けるのはリスクが高いので、全科目受けなおすことを考えていたし、二次試験対策はどこの学校にしようか迷っていたのである。


そんなことを考えながらも、試験結果発表日を迎える。

その日は、展示会で東京にいたため、パソコンで見ることにした。


正直、99%落ちてると思いながらも、1%の奇跡を期待していたのである。


発表時間になったので、周りに悟られず、こそっとパソコンを開く。


「どうせ、落ちてるしなー。。」


と思いながらも、なかなか、発表画面に行くことができない。


意を決して画面を開く。

番号を探す。

もうこの頃には、「頼む、頼む!!」と祈っていたのだった。



そして、、


「あった。。」



「え、どういうこと?」

「冗談か?」

「ひょっとして、不合格者の番号?

「いや、でも違うな。。」



。。。



「受かった!受かった!!」


静かに握りこぶしをぎゅっと握りしめ、血が出そうになった。


でも、なぜか、喜びと言うより、ホッとした。

これが正直な感想である。


すぐに、こそっと隠れて、妻に電話した。

私は落ち着いた口調で、

「奇跡的に受かってた。ありがとうな。」


静かに感謝を伝えたのである。

妻も喜んでいた。


そのとき、私は、自分の努力が報われたことも嬉しいのだが、何より、家族に喜んでもらうために、この資格を取ったような気がした。

と、私らしくなく、色々と考えてしまった。



そして、迷ったが、一応、TAC親衛隊のグループLINEに報告をした。


「ごめん!あれだけ落ちたって言うてけれど、合格してた。」


と、なぜか謝り口調で報告したのである。そしたら、


「僕も受かってました!」


と、ライバルのヤツからの報告が。


私らは、”当初からの宣言” 通り、また、”二次試験前の誓い” の、


2人ともストレート合格


この約束を果たした瞬間だったのである。


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