こんにちは!
下町のコトラー、こっさんです。
私は経営者から事業承継のご相談をよく受けますが、実は後継者からのご相談も多いんです。
- 事業を引き継ぎたいけれど何をすればいいのか分からない
- いつかは引継ごうと思うけど、正直不安だ
- 株や不動産等の承継の仕方が分からない
- 借入等の負債が多いから引継ぐことに躊躇してしまう
上記のような悩みが多いですが、当然ですよね。。
経営者になったこともないし、何から始めればいいのか分からない。
中にはしょうがなく引継ぐ人もいます。
このへんは創業社長と違うところです。
創業であれば、会社やお店を自分が築きあげていきますが、引継ぐ場合、株や不動産等の資産から銀行借入等の負債、従業員、取引先等を一気に引継ぐものが多いため、不安になる後継者は多いんですね。
ただ、私が後継者の方に必ずお伝えすることがあります。
それは、、
期限を決めることです。
いつまでに引継ぐのか?
このことを必ず確認することにしています。
もちろん、資産や負債をどう引き継ぐのかも重要ですが、まずは期限です!
なぜなら、人は期限を決めないと何もやらないからです。
ましてや仕事をしていると後々になりがちなんですね。
なんせ、今すぐにする必要がないから。
結果、ズルズルと10年以上経過している会社を数多く見ております。
先日、ある社長(母親)から相談を受けました。
「息子が引継ぐのかはっきり分からないから廃業も考えている」と言う内容です。
で、実際に話を聞いてみると、、
「10年以上前から息子に会社をどうするのかずっと聞いているんですけど、はっきりしない。」
「売上もよくないし、息子に引継いでもらうのも悩む。」
私は最近、そのことで話はしたのかと聞くと、
「話づらいのでしていない。」
だそうです。。
どうも話が進まないので、息子さんを呼んでもらいました。
で、息子さんに直球で聞きました。
継ぐつもりはあるのかと。
そうすると、息子さんは「引継ぐ」とはっきり言いました!
なので、期限をいつにするのか、社長の株をどうするか等聞いたところ、、
「いや、別に引き継がんくても、このままでもいいんやで?」
と息子に言いました。
。。。
いやいや。。
社長、甘いですって!!
と、思わず言ってしまいました。笑
なんてことはない、息子さんはしっかりしているし、母親の社長が甘いだけだったんですね。
ということで、期限を決めてもらいました。
3年後までに引継ぎ、社長は2年間は会社にいることに決定!
期限を決めると具体的なプランが見えてきます。
社長の株をどのように移行させるのか?
不動産は?
会社の建物が親戚と共有だったことに加え、父親の資産がまだ相続されていないため、すぐにでも弁護士に相談することにもなりました。
引継ぐ前に相続のこともある程度片づけておく。
また、今のままでは営業赤字が続くため、売上総利益(粗利)をUPさせるための計画も作成することに。
1回目の面談が終わった後、社長はホッとしていました。
10年間の悩みが解消されたと言っていました。
なんせ、廃業まで考えておられましたからね。
まあ、社長が思い込みで、勝手にブレーキをかけていただけなんですけど。笑
でも、かなり前進して良かったです!
息子さんも、いつかは継ぐと考えていたけど、正直、覚悟もできていなかった。
すっきりしたけれど、現実味が沸いてきて不安になってきたとも仰ってました。
不安は当然です!
でも、覚悟ができたからこその不安です。
引継ぐと決めていないとそのような不安は出てきませんから。
実際、引継ぐかどうかを決心できていない後継者さんも多いですからね。。
あとは、その不安の内容や問題点を把握し、潰していけばいいだけです!
このように、まずは後継者であるあなたの覚悟が必要です。
それから期限を決めれば、自ずと問題点や課題、解決する方法が見つかってきます。
もちろん、株等の贈与や相続対策は専門家との相談が必要になりますが、期限が決まれば、もう事業承継は終わったも同然です!
あとは行動あるのみですね!
もし、自分から親(親族等)に言いづらいのであれば、第三者である我々みたいなコンサルを間に挟むのもいいかと思います。
意外と社長と後継者って仕事以外の話はしてませんし、しずらいもんですよね。。
なので、もしご相談があれば言ってください!
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです!
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